Grill with Docs: 実装前に AI が徹底的に質問するスキル
Grill with Docs は、実装に入る前に AI が面接官となってユーザーの計画を徹底的に質問し、仕様の曖昧さを解消するスキル。
“Grill”(焼き網に乗せて焼く)という名前の通り、計画を容赦なく問い詰める。
このスキルが解決する問題
Claude Code に「〇〇を実装して」と伝えると、曖昧な部分を勝手に補完して実装を始める。その結果:
- 「Order」が注文なのか受注なのか解釈が分かれた
- 過去の ADR で却下した設計をまた提案された
- 「ユーザー」という言葉が Customer と User で混在していた
Grill with Docs はこれらを実装 前 に解消する。
セッション開始時の必須動作
質問を始める前に、必ず以下を読む:
CONTEXT-MAP.md(複数コンテキストの場合)CONTEXT.md(ドメイン用語集)docs/adr/以下のすべての ADR
これらが存在しない場合はスキップする。読んだ内容はグリルの全工程で用語・過去決定との照合に使う。
質問の形式
すべての質問を選択式(AskUserQuestion)で出す。
- 推奨回答を先頭に配置し「(推奨)」を付ける
- 自由記述が必要な場合も「Other」で対応
- 1問ずつ、回答を待ってから次へ
セッション中の動作
用語照合
ユーザーの言葉が CONTEXT.md の既存定義と衝突したら即座に指摘する。
「あなたの用語集では ‘キャンセル’ を X と定義していますが、今は Y の意味で使っているようです。どちらが正しいですか?」
曖昧な言葉の精緻化
曖昧な用語には具体的な候補を提示して問い返す。
「‘アカウント’ と言っていますが、Customer(顧客)と User(操作ユーザー)のどちらを指していますか?」
CONTEXT.md の即時更新
用語が確定したらその場で CONTEXT.md を更新する。バッチ処理しない。
CONTEXT.md は 用語集のみ。実装詳細・仕様書・スクラッチパッドとして使わない。
ADR の提案(慎重に)
以下の 3条件すべてを満たす場合のみ ADR を提案する:
| 条件 | 説明 |
|---|---|
| Hard to reverse | 後で変更するコストが大きい |
| Surprising without context | 将来の読者が「なぜ?」と疑問に思う |
| Real trade-off | 具体的な代替案があり、理由を持って選択した |
1つでも欠ければ ADR は作らない。
ファイル構造
project/
├── CONTEXT.md # ドメイン用語集(実装詳細を含めない)
└── docs/
└── adr/
├── 0001-*.md # 設計判断の記録
└── 0002-*.md
ファイルは遅延作成。CONTEXT.md がなければ最初の用語確定時に作成。docs/adr/ がなければ最初の ADR 作成時に作成。